ウィンク
メモタコの前に突然あらわれては、ノートに魔法のエラーを仕掛けてくる謎のクラゲ。 「メモなんてしたってしょーがないだろ」って邪魔をするけれどミスばかり。 魔法の鍋で何かをぐつぐつ煮ているけれど、こぼすし泡立ちすぎるしで毎回大混乱。 迷惑だけど、どこか抜けてて憎めない――ぽんこつ系・エラー魔法クラゲ。
深海のメモ職人
深海でこぼれそうな気持ちを、さっと拾ってメモするタコ。
ただそれだけを、静かに続けている。
深海ノートの底鳴り
深海の底で、ほのかな青光がゆらめくサンゴの陰。
今日も汗をにじませながらノートをそっと開く、小さなタコがいる。
メモタコ――どんな心の“一滴”も見逃さず、静かにすくい集めるメモの達人だ。
と、その前にふわりと影が漂う。
水流に揺れながら現れるクラゲ、ウィンク。
「メモなんてしたってしょーがないだろ」と
メモタコのノートへこっそり“魔法を流し込む。
だがその魔法はいつだって暴走する。
怪しげな鍋はぶくぶく暴れ、
ノートの文字は海流に流されてしまう。
そんなふたりは今日もまた、
“消えそうな言葉”と“うっかりエラー魔法”のあいだで、
静かすぎる深海を賑やかにさせている。
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